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2019-10-07

山口智子|初のラジオ・全文|「自分は無口」「だから、喋る人が好き」

2019年10月5日土曜日に放送された、ニッポン放送『KEN RADIO』に女優・山口智子さんが出演しました。

山口智子さんにとって、なんと初めてのラジオ出演で、番組内ではお便りの紹介や、大ヒットドラマ『ロングバケーション』が終わってからこれまでに夢中になって関わってきた、西洋美術や日本の職人技術、民族音楽などについてお話されました。

個人的な話ですが、私にとって一番好きな憧れの女性であるため、なるべく文言をそのまま綴りたいと思います。

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お便り:山口智子のセリフ覚えのコツは?

まずは、リスナーから送られたお便りの紹介から始まりました。

受験を控える暗記が苦手なリスナーから、「どうやってセリフを覚えていますか?」という質問に対する山口智子さんの答えは?

 

暗記を仕事にしている身にとって近道はないです。どんなことにも、とにかくやるしかないと思っています。

繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、何百回でも何千回でももう、やるしかない。

どういうわけか、私の夫も同じ暗記を仕事にしている俳優なんですが、彼曰く「暗記をしてからが俺たちの仕事だ。暗記をした後に演技がある。」と、わかったような口を叩いております。

暗記というのは、やっぱり筋肉の一種。特に暗記して、口に出すことが俳優という仕事なので。

となると、頭だけで覚えていることだけじゃなくて、口が勝手にベラベラベラベラと動くようになってからでないと、心や魂や本質がそこに乗っかって来ないんですよね。

なので、階段を登っては喋り、トイレに行っては喋り、料理を作っては喋り、というのが一番体に叩き込まれる方法だと思いますよ。

決して近道はないと思いますので、まぁまずは飛び込んでみてください。

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山口智子・初のラジオ体験|「自分は無口だと思っていました。」

ラジオというのは生まれて初めての体験です。

自分が延々と喋り続けるということは、私にとって1番不得意分野だと思っていました。自分は無口だと思っていました。

役の上では、明るくてベラベラ喋る役で、うるさいくらいよく喋るね、といわれてるんですけど、本質は人に何か聞かれなければ、ずっと黙っていられます。

だから、喋る人が好きで、ベラベラベラベラ喋る夫をつい選んでしまいました

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『ロンバケ』が終わってからこれまで

まずは、近況を報告させていただきます。この夏、ドラマを立て続けに2つやらせていただいて、『なつぞら』という朝ドラと月9の『朝顔』という。

「これまで何をしていたんですか。」とよく聞かれるんですよね。

世の中に、だいたい浸透しているイメージとして、私は主婦業に専念していたのではないかとか。

ちょうど『ロングバケーション』という連続ドラマが終わった頃にちょっとだけふっと余裕ができたものですから、自分にとってやりたいことって何だろう、って急にふつふつと湧き上がってまいりまして。

そして、俳優という仕事をいただいたからには、何か人間として成長しなければいけないのではないか、という思いが日に日に募りまして。

じゃあ何をするか、人間修行どうしたらいいんだろう。そんな時に私にとって世界を知りたい、もっともっと知っていきたいっていう気持ちが芽生えたんですね。

ちょっとそういう旅がちな日々を送っているうちに、20年・30年たってしまったっていうのが、私にとっての現実なんですよねぇ。

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世界のアーティストの人生を辿る

ただ旅行しているというよりは、いろんな仕事に絡ませていただいて、ドキュメンタリーを最初入り口にさせていただいて。

例えば最初にやったドキュメンタリーの仕事は、世界の美術・西洋画家のアーティストの人生を辿るというものをいくつかやらせていただきました。

その中で一番面白かったのは、絵がどうこうっていうのは私は素人なのでわからないんですけど、人の生き方とか人生を学べることなんですよね。

どんなに素晴らしいアーティストであっても、絶対に悩んで、いじけて文句を言いながら、どうしようどうしよう、だめだだめだ、と日記とかに書き残しているんですよね。

そういう手記とかを読みながら、その人の人生に重なりながら、どう変化して、どう人生を歩んで向上していったかということを学んでいくことがとっても面白くて、しばらくアーティストの人生を追うようなことをしていました。

次の段階に入りますと、、(話が止まらなくなり、)誰が無口なんだっていう話ですよね。笑 止まらないので、いったん曲に行きたいと思います。

スペイン語の曲で、とてもノリのいい私のだいっ好きな曲です。

Chaqueno Palavecino『Mi Cielo Terrenal』

私の大好きな布施明さんに似ていると思いませんか。私、布施明さん大好きなんですよね。

「薔薇よ〜りうつ〜くし〜い(ああ〜あ〜あ〜あ〜)き〜みは〜変わ〜あた〜」(山口智子さん、歌う。)

歌あり音楽あり、ダジャレありで進んでいきたいと思います。

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ゴッホが憧れた日本の職人技

(先ほどの話を続けて)

アーティストを追いかけて西洋美術とか絵画を学ぶうちにですね、西洋から学んだことは、まず日本の面白さだっだんですよね。

西洋絵画とかゴッホとかロダンとか追いかけているうちに、ほぼほとんどのアーティストが全員日本に憧れをもってたんですね。

ちょうどジャポニズムの時代ですよね。陶器の包み紙に浮世絵が使われて、それが海外に渡って、ゴミ同然だった包み紙を見た西洋人の方々がこれはすごい文化があるっていうことで。

やっと日本のアート、その当時はアートという感覚はなかったんですけどね、そこで出てくるのが職人技なんですよ。

当時の江戸文化・江戸時代を作った人々はアートを作っているというよりは、職人技としてそれぞれの仕事の分野で、活躍してたんですよね。

浮世絵師・例えば北斎とか広重とか世界で有名な人たちがいますけど、彼らは自分たちではアーティストとういう自分を表現するのではなくて、

今のテレビ界とかエンターテイメント界、映画業界、出版業界、雑誌業界と同じように流行を作り出すという使命のもとに、

人々が楽しんで笑えて、おもしろがれるものを、どんどんどんどん時代の流行を作っていくんだという意識で、絵を描いていた

そんなこんなで今度は日本の職人さんを追いかける日々が始まるわけですよね。

やっぱり北斎とか広重的なところから入って。職人さんたちの話があまりにも面白くて、やっぱり素敵なものを作る人は、その人の人間が出るので、語らせても面白くて、延々と職人さんたちを追いかける日々が続いたんですよね。

まるで、映画スターを追いかけるような気持ちで職人さんを追いかける。

そうすると、職人さんがほんっとかっこいい一言をさらっともう、仙人のような哲学的なことをぽろっというんですよね。

もう、「伝統とは革新の連続である」とかね。江戸小紋の職人さんがさらっとそんなことを言ったり。

でも、一番職人さんに教えてもらったことは、時間をかけてちゃんとしたものを作っていいんだということ

テレビ業界に生きていると、視聴率だなんだで、明日明後日で早く結果を出せみたいなことで、ついついウケ狙い的に魂を売りがちなところがあるんですけれども。

桶職人さんは桶を作るための材木を時間をかけて、6年も7年も庭に寝かせて、雨風に当てて、暴れさせるんですって。

そして、暴れなくなったら、その木材を組み立てて、桶を作ると、水漏れのしない、100年も200年も持つ桶ができる。

そういうことは私たちエンターテイメント業界にも本当に当てはまるなと。とてもとても心に突き刺さったと言うか。感銘を受けまして。

じゃあ、私が所属しているエンターテイメント業界もしっかり時間をかけて人間を修行して、これから一生かけて勝負してもいいんではないか、と思わせていただきました。

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今度は民族音楽を追いかける旅

と、同時にですね、職人さんから流れて今度は、なぜか私は民族音楽の世界に入っていくんですね。

今日の選曲は全部民族音楽の中から選ばせていただいています。

民族音楽といっても、その土地らしさ、その風俗らしさ、そこの食べ物、そこのライフスタイル、暮らしの中から出てきた音楽それはまさに職人さんが作るものと同じなんですよね。

職人さんの世界から、本質は繋がってるんですけど、なぜか今度は民族音楽を追いかける旅に出る域に入りました。

『LISTEN.』という映像音楽シリーズ。コンセプトは、タイムカプセルのように、100年後1000年後にこのタイムカプセルを開けたら、今の最先端のかっこいいものがつまっているという。ライブラリーにかっこいい映像を収めるという仕事を続けてもう10年になります。

未来へ伝えたい世界の美しい音楽を集めたタイムカプセル「LISTEN.」は、女優・山口智子が世界中を旅して出会ったさまざまな音楽や文化を、山口自らのディレクションにより、クオリティの高いサウンドとビジュアルでお届けする音楽・紀行ドキュメントシリーズ。BS朝日で放送されている。

その中の1曲。中米のベリーズの曲で、The Garifuna Collective『Galuma』。

(同じ曲が見つからなかったため、他の曲をのせています。)

これは、ガリフナという、民族の音楽なんですよね。LISTEN.で撮影に行ったのは、ベリーズという中米の本当に小さい国なんですけど、ここにガリフナ民族という人たちがいるんですよね。

17世紀に、アフリカから連れられてきた人々が、嵐に遭って難破するんですよね。ここに流れ着いて、先住民に迎え入れられたんです。

そして、その先住民とアフリカの人たちが、一緒になって両方のエッセンスを入れ込んだガリフナ。こういう面白いのを探っていくのが旅のおもしろさ。

世界は知り尽くせない。

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沢村一樹さんからのメッセージ:日本が海外から学ぶべきことは?

(同じ事務所の沢村一輝さんからメッセージが届きました。内容要約)

先日ドラマの撮影でパリに行ったところ、パリの人々のマナーのよさに驚き、日本はマナーという点では遅れているのではないかと思われたそうです。

「他の国と比べた時、日本はどうなのか?海外から学ぶべきものは何なのでしょう?」という質問に対して、山口智子さんはこう答えました。

 

そうですか。パリですか。どんなマナーがよかったんでしょうね。もっと具体的に聞いてみたいわ。

でも海外に行って、やっぱりあぁなるほどって思うことっていっぱいありますよね。

私、海外に行って真似したいなとまず思うのは、夜ディナーにいく時に、女性がおしゃれをして、ちゃんと出かけるっていうのは素敵な暗黙のマナーですよね。日々の。

日本って昼間の労働したままの格好で、夜そのまま居酒屋行って飲んだっくれればいいかな、みたいな。それはそれで楽しいんですけど。

大人文化として、ディナーにいくときは、必ず家に着替えに帰ったり、スカートを履いたり、メイキャップしてみたり、やっぱり素敵で、華やぐんですよね。

男性も喜ぶし。周りが楽しくなるし。

職人さんの素敵な言葉があったなぁ。

「人はそれぞれ互いの美しき借景にならなければいけない。」

お互い社会の景色の一部として、美しくある大人の責任、みたいなことなんですけど。

お互い素敵な景色を貸し借りし合うっていう考え方って素敵だなって思うので、ちょっとおしゃれをする意識を変えて、人生を楽しむ。

一種のそのアイデアだと思います。おしゃれをして、スカートを履いたり、意識を変えて、できなーに絵かけてみてはどうでしょう。

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お便り:山口智子の一番好きな国は?

最後に、リスナーからのお便りで「これまで行った国の中でいちばん好きな国は?」という質問に山口智子さんが答えました。

 

山っほどありますけれども、今日かけたChaqueno Palavecinoにちなんで。

アルゼンチンのパタゴニアに近い方にガウチョという文化があるんです。

ガウチョパンツおしゃれでみんな履いてますよね。馬に乗る時のパンツ。だからカウボーイですよね。

カウボーイ文化がとっても濃くあるんですよね。パタゴニアには。

で、先ほどのChaquenoさんはガウチョを代表する歌手なんですよね。

だから、いでたちもカウボーイハット、ガウチョパンツ、ちょっとかっこいいんですよねぇ。むっちゃくちゃおしゃれ。

そのガウチョの文化があまりにも素敵で、私ちょっとびっくりしたんですけれど、海外にありながらもとっても日本を感じた場所で。

そのガウチョたちは、安土桃山時代・戦国時代の武将たちに見えたんですよね。黒澤の映画をみているような、男としての凛々しさ、憧れを持って馬に乗ってる彼らを見上げて、その瞬間を思い出すと今でも胸がときめくんですけど。

ガウチョたちは特殊な文化をもっていて、荒くれ者の男たちだけではない、知性を備えているんですよね。

自分たちで詩や曲・歌を紡いで旅をしながら人に聞かせる。焚き火をしながら歌を紡ぐ文化があって。

昔はガウチョの中で、武蔵と小次郎のような対決のように、男対男が一人の美しい女性を賭けて、歌対歌で決闘したという文化があるんですよね。

どちらが良い詩で、その女の人の心を捉えるか、みたいな対決方式があるんですよ。これにはしびれますね。

やはり、筋肉だけではない、男性のこの本当の知性。

自然と一緒になって生きながら、腰にはまるで日本刀のようにナイフを刺して、飼ってる羊や牛をさばいたりしながら、炙って食べるそのバーベキューの美味しいこと。

だから、パタゴニアはまた行ってみたい国ですけど、とにかく遠い!地球の反対側。

南極から吹き付ける強風が常に吹いていて、その風の地だって言う印象が強いですね。また行ってみたい国ですね。

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終わりに

(初回が終わり、)

本当にねぇ、まだまだ喋りたい!どうしましょう。こんなに私は無口のはずだったのに、信じられない。

なんか、みなさんが聞いてくださってるって思うと次から次へともう、喋りたくなってしまいますね。不思議ですね。

 

 

30分間、山口智子さんの声や体験談が聞けてとても幸せでした。

個人的な話になりますが、私は小学2年時に見た山口智子さんのドラマ『王様のレストラン』の頃から、山口智子さんのファンになり、その翌年に放送された『ロングバケーション』を見て、私も将来こんなかっこいい女の人になるんだ!と目標にしていました。

その後、山口智子さんはテレビへの露出が少なくなり、あまり意識することなく過ごしていたのですが、

昨年2018年にこの先の人生どう生きようかと考えた時に、なぜか『ロングバケーション』が無性に見たくなり、久しぶりに山口智子さんの映像を目にしました。

偶然なのですが、当時の山口智子さんの実年齢も役の年齢も、昨年の私と同じ31才だったんです。

その時に、「あぁ、あの時に憧れていた人と同じ年齢になったんだ」ととても感慨深いものを感じたと同時に、ものすごい焦りを感じました。

「やばいやばい、全然追いついてない!」っていうような。笑

ここ最近、ドラマの出演が増えた山口智子さんは、やっぱり変わらずかっこよくて、けど当時に比べると確実に進化していました。

私にとって、この先も変わらず憧れであり続ける女性で、これから新幹線に乗って追いついて行こうと思いました。

 

ここに記録したことが、参考になれば幸いです。

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